風 が 種 を は こ ん で い く
太 陽 は す べ て を ゆ る し
照 ら し て い る
月 は 悲 し み を
や さ し く 包 ん で な ぐ さ め る
命 が つ な が り 時 間 を つ く る
そ の 中 で み ん な
今 日 を 生 き る
『 経歴 』
高校卒業後、写真を学ぶために大阪の写真専門学校へ進学させてもらう。写真での表現にのめり込むが2009年に鬱病と診断され、日々鬱から生まれる理解の得られない苦しみやそこから発見する感覚を尊いと感じ、尊い苦しみの証明と、伝達の手段として絵を描き始めた。
2011年、自分の願いを表現する場所を求め、大阪にて art space HOPE をオープン。
その際の色々なトラブルによって住む場所を失い、公園やネットカフェなどで寝る日々が続き、それ以前から患っていた鬱病に加えパニック障害と摂食障害などが発生する。
元々アトピーだった事もあり皮膚炎も悪化していった。
毎日24時間発作の恐怖と闘いながら HOPE を続けていたが2013年に辞め、大阪、東京、名古屋で展示活動を行った。
その後は広島で両親に支えてもらいながら、数年間良くなったり悪化したりを繰り返して過ごした。
2016年の春から脱ステロイドと化学物質のデトックスを行った。始めは副作用で本当に酷かった。
自分で薬草を摘み、煮汁を作ったりするただそれだけの日々を過ごした。
摘み取る時、煮る時、使う時、全ての瞬間に感謝があった。
感謝というのは、すばらしい良薬だった。
皮膚炎のストレスにならないよう自分で着る服を作るようになり、それは飾らないことの美しさと心地よさを知るきっかけとなった。
水以外は使わない生活をし、祖父の育ててくれた有機野菜を丁寧に料理して食べるようになった。
自分で食べる為の野菜をほんの小さな畑で育てるようになり、日々育っていく植物から沢山のことを学んだ。
全てのことが、ただただ有難かった。
日々自然な営みを繰り返す、それだけで満たされた。
失われた実感を取り戻していった。
自然の中で自然の命を頂き、ストレスが軽減されていくと共に徐々に回復に向かった。
自分に合った場所で、自分に合った生活をし無理がなくなれば
初めから薬など必要なかったのだった。
自分に合ったことというのはひとりひとり違うから、気づくのに時間がかかった。
又、多くの人と同じようにできない自分に、気づくのがこわかったのだと思う。
植物に助けられ、動物に助けられ、寄り添って生きていく事はシンプルで当たり前だけど、現代の社会の中ではむずかしい。
病気になったおかげで、本当に沢山の大切な事を学んだ。
自らの生命力、治癒の力に気づくことができた。
植物のように自然に、他の動物たちのように誇りを持ち、自信を取り戻すことができた。
今、時間を紡ぐ幸せの中で、生きている実感、感謝する歓びを、大切に噛み締めている。
そうして 『puneuma』 という制作を始めた。
これからはこの素晴らしい世界を、大地や光や、あらゆる自然がくれる希望を証明する為、絵描いていく。
puneuma … 生命の息吹 / 存在の原理
そして自然から日々学ぶこと、
日々の心地良さを共有する空間『 器 』を広げていく。
(2022年、より個々が輝けるように『在る』へと改名。)
〈 体現画 〉
2019/10/27『ORGAMAMA』
山々の下に水源が
芯にはマグマが
空には 太陽が
植物が下と上を繋いでいる。
植物達が支え合う山が水を吸い上げて放ち、
私達動物を潤わせてくれる。
マグマは大地をあたためて育み、循環を促している。
美しい水と山の地、加計で描かせてもらった絵からは、そんな意味を感じました。
絵の周りに たくさんの虹がかかった。
自然はいつも描いている。
光や 水や 風を使って。
私も 同じことをするだけ。
みんな あるがままに、様々な手段を使って
日々を描いている。
puneuma
2019/10/13 『 RITA FESTA 』
いつも感覚を与えられている。
感覚を開いて無意識と繋がったまま描く。
描いた後に意味がわかったりする。
それはたまに、宇宙の声のような気がする。
見てくれてた人が、それぞれに意味を感じてくれたりする。
それもきっと、宇宙の声のような気がする。
世界はいつもメッセージに溢れている。
感じればいつも、学びに溢れている。
満ちては干く美しい海のリズムを感じながら、
綺麗な月の下で描き終えた絵は
子宮にも見えた。
子宮と海って一緒なんだな と思った。
女性はからだの中に海を持ってる。
生命が地に芽吹き、天に帰っていく。
私にはそんな意味を感じた絵でした。
きっとまた芽吹くと 祈りを込めて。
puneuma。
ありがとうございました。
2019/8/4 『 RITA FESTA 』
2019/5/3 『 芽吹きの好日 』
相手を想像して、自分にできることを想像すること
自然や動物や人を大切に思いやり、自分の役割を見出だすことだと思う。
思いやりの循環が、いつまでも
新たに芽生えたりしながら、
ずっと未来まで続きますように。
puneuma
2018/11/4 『 恵みの縁日 』
今日には今日の花が咲きました。
与えていただいた場に感謝を込めて
puneuma
2017/7/6 『 Puneuma 』
一秒一秒を大切に紡いで ひとつの絵になった。
時間の儚さを改めて知り、その時間を共有してくださった人がいるという事を幸せだと感じた。
「Pneuma」=すべての命 大いなる息吹… そんな絵になった。
命の連なり、その中にある始まりと終わり、苦しみと幸せ。
全てを肯定してくれる大地の上に希望があり、新たな息吹きがある。
私自身この手が描くものに驚き、感動して涙が出た。
すべてを肯定できず 辛い事に否定的になったとしても、いつも大地はすべてを担い肯定して希望へと変えてくれる。
だから地に足を着けて立ち止まれば、何度でも与えられた希望に気づき、生きている幸せに感謝する事ができる。
そう思う。
力をぬいて自然と向き合ったとき
自分の中の自然の声が聞こえてくる
それは puneuma … 大いなる息吹き
ありがとうございました
doitomoe