小さい頃から、漠然とした使命感を感じていた。
正しいことと間違ったことの板挟みになって、でもそのことに耳を傾けてくれる人は周りにいなかった。
ひとりぼっちみたいな毎日をおくっていた小学校5年生のある日、母親が昔使っていたギターをくれた。
それからは毎日自分が感じていることを歌って、歌うことでアウトプットできるようになり、自分を保っていた。
たぶん私は感受性が強く、自然から与えてもらうもの、受け取るものが多すぎて、その大きすぎる感謝が使命感となり苦しくなっていたのだと思う。
そして今までの道のりは、その感謝を返していく方法を模索していたのだろうと思う。
今は、自分なりに返していく方法を見つけながら実行することで私の中は循環できるようになった。
今できる事を大切にして生きる。それが人としての今のわたしの仕事だと思っている。
生きる事は返す事のような気がする。
頂いて、返して、循環して、はじめて本当に地球の一部として、生命としての役割が担えるのではないかと思う。
色んな経験をして成長したようでいて、私は昔の無垢だった自分へと帰っていく。
…孤独で苦しかったとき、自然の中にいくと寂しくなかった。
風は肌を包んでくれ、光に照らされて影ができ、そこがわたしの居場所だった。
自然は、私にすべてを与え満たしてくれた。
生物たちがそばにいてくれて、その美しい佇まいに日々救われていた。
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